理事長挨拶

当法人の礎となる施設が産声を上げたのは、現在の豊平区福住寺の本堂で月寒季節保育所として事業を開始した昭和16年5月になります。

昭和20年に終戦のため一時閉鎖となりましたが、昭和29年6月に「私立みのり保育所」として正式に認可を受け、昭和61年3月には社会福祉法人としての認可も取得しました。社会福祉法人慈光園の誕生です。その後、平成18年4月に北広島市において軽費老人ホーム「ケアハウスきたひろしま」をオープンし、同じく北広島市で平成24年4月に「大曲児童センター」、平成26年4月に「北広島団地児童センター」を同市より委託され運営しております。

長い年月にわたり社会福祉に携わってきた当法人は、戦前戦後の混乱期以来変化を遂げてきた社会福祉行政とともに歩んでまいりました。それはまさしく、社会福祉というものは何なのかという根本的な議論から始まった近代社会福祉の歴史と一致します。もともとGHQの指示により制度化が開始された戦後の社会福祉事業ですが、江戸時代にはすでに農村共同体による相互扶助が発生し、明治産業革命期には産業化に絡む社会事業が起こって、日本独自の初期型社会福祉は古くからその下地を形成しておりました。

今までに経験したことのない超少子高齢化をむかえるこれからの日本の社会福祉行政は早急な対応を余儀なくされ、めまぐるしく変化していくことは確実ですが、その制度設計に当たっては数学的な分析に加え日本が古くから醸成してきた社会福祉構造を反映させていくことが重要です。

そのような状況にあって、長い社会福祉事業運営の中で当法人が蓄積したノウハウを新しい時代の制度設計に還元し、さらなる社会貢献につながるよう、事業者としての責任を自覚しながら社会福祉に取り組んでまいります。また、特に保育事業にあっては積年の運営のなかで多くの卒園者の方が社会に出て活躍するという長い歴史を紡いでまいりました。ひとえに地域のみなさまの信頼と卒園された方々の信用があってこそと感謝し、引き続き社会から信頼される社会福祉法人となるよう運営してまいります。

理事長 岩本 剛人